農業とともに歩む肥料商 全肥商連


令和6年新年のご挨拶

−一般社団法人 全国肥料商連合会 会長 山森 章二−


 旧年中はたいへんお世話になりまして誠に有難うございました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 また元旦に発生した能登地震で被災された方々には改めてお見舞い申し上げますと共に早期に復興されますことを祈念申し上げます。

 例によって以下は私の独り言です。(1)肥料行政が推進する畜ふん堆肥・下水汚泥活用の方向に猛進するか、慎重に様子を見るか、その決断・実行の結果は、全て自己責任になる、ということと、(2)肥料行政の政策は、今後ともある時点で突然変わる可能性があるということについてです。
 現在の農水省の肥料行政を見ていると、相互に矛盾して調整しにくい複数の課題を同時に推進しなければならない状況に置かれた複数の課の担当の方々がたいへんご苦労されている、という印象を受けます。
 大臣官房等が主担当で約3年前からEUにならって始めた『みどりの食料システム戦略』で掲げた「化学肥料を2030年までに20%、2050年までに30%低減、その内20%を畜ふん堆肥等に置き換え、有機農業の「耕地」を全体の25%まで拡大」の主な目的は、「温室効果ガス削減(脱炭素)」ではなく「環境保全」(この内容は未だに不明)となっています。農水省の大臣官房等も引用するように、ガス発生量についての日本の公式数字としては、毎年環境省傘下の機関が国連の「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」のガイドラインに従って算出・発表する数字が使われており、それによると、肥料由来のガス排出量(溶脱・流出+揮発)は、無機質窒素肥料より有機質窒素肥料の方が25%多い、となっています。畜ふん堆肥等に置き換えるとガスが増加し、温暖化防止には逆行することになります。処が、有機肥料や有機農業を推進する課の資料には、独自の考え方で「畜ふん堆肥などに置き換えるとガスは減り地球温暖化防止に効果がある」と書いてあり、それを理由に有機質肥料・有機農業を推奨しています。これは矛盾しています。また、新しく始まったJ(カーボン)クレジット取引では、畜ふんペレット等の有機窒素肥料の生産を無機窒素肥料に置き換えるとクレジットをもらえる(カネになる)という考え方になるようです。この状況では畜ふん堆肥を推進していいのか悪いのかわからなくなりそうです。
 また、もう一つの下水汚泥活用について農水省は、重金属等のコントロールは難しいと考えたのか、令和4年6月の同省の資料の中で「2030年以降の取り組み」としていましたが、その後相当上から指示があったようで、同年8月に急遽推進を急ぐ方針に変更され、僅か1年後の本年10月より「菌体りん酸肥料」なる新しい公定規格もできて、今まで「汚泥肥料」では許されなかった他の肥料との混合が許され、下水汚泥活用を強力に推進するようになった、という経緯があります。因みに、重金属等の安全管理は、メーカー側の負担と責任としています。
 国内未利用資源活用はできればそれに越したことはなく、全肥商連も農水省のマッチング事業に協力していますが、畜ふん堆肥推進の矛盾や下水汚泥肥料の急な方針変更は気になりますし、改定「基本法」の柱の一つとなる「食料安保」と生産性に劣る「畜ふん堆肥」利用との整理やJ−(カーボン)クレジット取引との整合性はどうなるのか、等々の調整課題が続きます。
 高値在庫に苦しむ時期を乗り切って新たな出発に乗り出す時機にあたり、利用できるものは利用して商売に結び付けるにしても、結果はすべて自己責任であるということと、肥料行政の方針変更はいつでもあり得る、という2点を共有頂いて、各自進む方向を決め随時見直すということが重要ではないでしょうか。

 今年一年が皆様とご家族様にとって新たなご隆盛の始まりとなりますことを祈念して新年のご挨拶とさせて頂きます。


【国内肥料資源の活用に関する相談窓口】

 (一社)全国肥料商連合会では、国内資源由来肥料の利用拡大に関する関係者からの相談、
製品開発、流通促進、普及に対する事業推進のための相談窓口を令和5年6月1日から設置します。
 お問合せ先は、下記の通りです。

            記
   連絡先: TEL 03−3817−8880
   担当者: 西出 邦雄
   E-mail: nishide★zenpi.jp
        ※ ★ は @ に置き換えて下さい
緩効性肥料におけるプラスチック被膜殻の

流出防止に向けた取組方針


 一般社団法人 全国肥料商連合会(以下、「当会」)は、農林水産省農産局長より令和4年1月24日付「緩効性肥料におけるプラスチック被膜殻の流出防止に向けた対応の強化について」と題する要請書を受領致しました。
内容は、下記二点の依頼です。

  1.被覆殻の流亡防止対策の徹底
  2.新たな代替施肥技術の導入・実証等の取組への参画

 当会は、2019(平成31)年3月8日付で「使用済みプラスチックの排出量抑制を維持強化する取組」(「プラスチック資源循環アクション宣言」を参照)を発出したとおり、肥料の役目を終えた被膜の一部が圃場から流出し海洋漂着プラスチック(所謂マイクロプラスチック)として環境への負荷を加える可能性があるとの指摘、また、海洋漂着プラスチック問題への国際的な取り組み強化の要請に応えるため、これまでも肥料流通団体として次の活動に取り組んでまいりました。

(1)被覆肥料の殻が農耕地から流出することを極力防止するため、肥料製造業者が推進する包材などの記載への注意喚起等により、会員の意識を高め、農業生産者への協力要請を強化し、環境保護活動の普及啓発に努める。


(2)被覆肥料の殻の環境中での分解性向上を肥料製造業者に要求すると共に、被覆樹脂使用量の削減に向けた技術開発に努める肥料製造業者と協力し、環境にやさしい被覆肥料の普及に努める。


(3)被覆肥料以外の省力タイプの肥料など、他の機能性肥料の活用場面の普及拡大に努める。


 今般上記1.のように農林水産省より改めて「被覆殻の流亡防止対策の徹底」の要請がございましたので、被膜殻の流亡防止対策の徹底に付きましては、当会の会員に対し再度周知した処です。

 また、上記2.の「新たな代替施肥技術の導入・実証等の取組への参画」に付きましては、現在持続農業法のもと農林水産省が推奨する被覆肥料使用に付いての今後の見直しや、被覆肥料メーカーによる代替技術の開発等の今後の進展状況も踏まえて、当会も取組に積極的に参画して行く所存です。

 今後とも、当会の活動にご理解を賜り、引続きご指導、ご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 令和4年2月25日
一般社団法人 全国肥料商連合会
〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目3番1号
            お茶の水KSビル 3階
電話:03-3817-8880 / FAX:03-3817-8882

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◆【第38回施肥技術講習会@名古屋】開催のご報告


 掲題の講習会を予定通り令和6年2月20日(火)〜21日(水)にウインクあいち(愛知県産業労働センター)にて開催致しました。募集100名のところ最終的に81名の方に受講頂きました。この場をお借りして受講頂いた皆様には御礼申し上げます。
 講習会の様子はこちら⇒ https://www.zenpi.jp/katudou/38th_meister.html

 次回第39回の施肥技術講習会は、5月29日〜30日に東京農業大学世田谷キャンパスにて開催すべく準備を進めております。応募要領につきましては、3月下旬頃にご案内させて頂く予定です。
 また第40回施肥技術講習会は、本年11月7日〜8日に新潟県三条市にて開催予定しております。第40回の応募要領につきましては、8月下旬にご案内予定です。


◆【「国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラム」】開催のお知らせ


 昨年6月のin東京、9月のin九州(熊本)、今年1月のin東北(宮城)に引き続き、3月1日(金)に第4回目となるin東海(愛知・名古屋)を開催いたします。
 全肥商連は、過去3回のフォーラム同様、今回も東京農大名誉教授後藤逸男先生にご協力頂き相談窓口ブースを設けております。
 本フォーラムはご関心がある方であればどなたでもご参加可能&入場無料となっておりますので、ご都合のつく方は、事前登録の上ご参加頂ければ幸甚です。

   【国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラムin東海】
  ●日時:令和6年3月1日(金)13:00〜17:00(開場:12:30)
  ●会場:名古屋国際会議場イベントホール(愛知県名古屋市熱田区熱田西町1-1)
  ●会場アクセス: https://www.nagoya-congress-center.jp/access/
  ●入場料:無料
  ●来場申込:公式HPより事前の参加登録をお願いいたします。当日、会場での登録も可能です。
  ●公式HP: https://bosyu3.kokunai-hiryo.com/
  HPにて講演者及び出展者の情報やガイドブックをご覧いただけます。


◆【(一財)肥料経済研究所 令和5年度講習会】開催のご案内


 同研究所より「下水汚泥の肥料利用に関する最新の動向」に関する講習会を以下にて開催するとの連絡がございましたのでご案内申しあげます。
 現地会場参加にくわえWEBでも参加できますので、ご興味のある方はご参加頂ければ幸甚です。
  1.名  称:一般財団法人 肥料経済研究所 令和5年度 講演会
       「下水汚泥の肥料利用に関する最新の動向」
  2.日  時:令和6年3月8日(金)13:30〜16:30
  3.場  所:KKR ホテル東京 11階「孔雀の間」
  4.内  容:
   (1)演者
      ア.水ing株式会社 企画開発本部 グループ戦略推進統括部
        部長 石上 尚人 氏
      イ.選定中
   (2)パネルディスカッション(参加者)
      ア.国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部 下水道企画課
        企画専門官 末久 正樹 氏
      イ.農林水産省 農産局 技術普及課
        肥料調整官 野島 夕紀 氏
  5.参集範囲:当財団賛助会員、肥料関係団体・企業の役職員、他関連機関担当者
  6.受講料
   (1)会場参加 100名
      ア.賛助会員60名(無料)※各会員3名上限
      イ.その他 40名(3,300円)
        ※Web個人会員は3割引き、Web法人会員は半額(1名まで)
   (2)Zoomオンライン参加 :先着290名(受講料:2,200円<税込>)
        ※Web個人会員は3割引き、Web法人会員は半額(2名まで)、
         賛助会員は無料(3名まで)で受講可能
  7.その他:詳細は添付ファイルをご覧下さい。
     添付ファイルはこちら ⇒ https://www.zenpi.jp/images/hiryokeizai.pdf


◆【国内肥料資源活用拡大に向けた「取組事例集」発行


 世界的な肥料需要の高まり、原油・天然ガスの価格高騰他諸情勢の影響により、海外肥料原料の供給不安が懸念されています。
 国では昨年度より「国内肥料資源利用拡大対策事業」を立ち上げ、実現に向けた取組を実施しておりますが、その一環として弊会もホームページの掲載や東京都、熊本市、仙台市で開催されたマッチングフォーラムに於いて、国内肥料資源の活用に関する相談窓口を設置し協力させて頂いております。
 この度、本事業についてマッチングフォーラムに出展された本会会員メーカーを主として紹介させて頂く「取組事例集」を発行しましたのでご案内致します。
 本書が関係者の皆様方のご理解を深め、お役に立てることが出来ることを願っております。

  【詳しくはこちらをご参照下さい】
  国内肥料資源活用拡大に向けた取組事例集
(A4判、36頁、オールカラー)
  PDFを以下からダウンロードできます。
     https://www.zenpi.jp/gyokai/pdf/hiryosigenjirei202402.pdf


◆【令和5年度第2回理事会】開催のご報告


令和5年度第2回理事会を予定通り去る1月17日に東京ガーデンパレスにて開催、以下2議案が上程され審議されました。
    第1号議案:「令和5年度特別プログラム」承認の件
    第2号議案;準会員入会承認の件
   第1号議案については、9件の案件申請があり、一部金額修正の上承認されました。承認金額については、当該申請部会に個別に連絡済みです。
   第2号議案については、昨年9月に解散した奈良県部会より2社((有)藤万、安川肥料店)が準会員としての入会申し込みがあり、審議の結果入会が承認されました。
   報告事項として、
  (1)令和5年度8-12月収支中間報告
  (2)基本問題検討委員会の検討状況
  (3)施肥技術講習会の開催状況・予定
  (4)肥料・農政の最新動向
  について、議長より報告がありました。


◆【全肥商連・全複工 合同講演会】開催のご報告


 理事会後に、コロナ禍にて中断を余儀なくされておりました恒例の全複工との合同講演会を4年振りに開催、約180名の関係者にご参集頂きました。
 講演概要は以下の通りです。
   <講演>
    演題:食料・農業・農村基本法の改正の方向性と肥料施策
    講師:農林水産省農産局技術普及課長 吉田 剛氏
   <特別講演>
    演題:日本政治の課題
    講師:自由民主党農林部会長 細田 健一衆議院議員

   吉田氏には、最近の農政の動向と現在策定中である今後の施策の基本方針、細田衆議院議員には日本の政治の問題点・課題について同議員の視点でオフレコのエピソードを交えながらご講演頂きました。
   講演会の模様はこちら ⇒ https://www.zenpi.jp/katudou/gasikoukan2024.html


◆【全肥商連・全複工 合同新年賀詞交歓会】開催のご報告


 講演会の後、掲題の合同賀詞交歓会を東京ガーデンパレス「高千穂の間」にて開催致しました。こちらも4年振りの開催となり全複工・全肥商連会員、行政、業界団体、各方面からの来賓など約170名の方にご来場頂きました。
 全肥商連山森会長の能登地震被災者への哀悼の意の表明と主催者挨拶に始まり、以下ご来賓のご祝辞を頂きました。
   ・石破茂衆議院議員(元防衛・農水・地方創生大臣)
   ・武部新衆議院議員(衆議院法務委員長、元農水副大臣)
   ・細田健一衆議院議員(自民党農林部会長、元経産・内閣府副大臣)
   ・宮路拓馬衆議院議員(自民党国会対策副委員長、元内閣府政務官)
   ・安岡澄人 農林水産省消費安全局長
   ・土屋博史 経済産業省製造産業局素材産業課長
 ご来賓挨拶後、全複工溝口会長の乾杯のご発声で開宴、会場は4年振りということもあり終始熱気に包まれ盛会のうちに終えることが出来ました。
   賀詞交歓会の模様はこちら ⇒ https://www.zenpi.jp/katudou/gasikoukan2024.html


◆【賛助会員の動画配信のご紹介】


 弊会賛助会員であるエムシーファーティコム社より、同社がYouTubeで配信している動画を弊会関係者に紹介して欲しいとの依頼があり、以下ご紹介いたしますので、ご興味のある方は是非ご視聴願います。また同様に動画の紹介をご希望される方は本部にご連絡頂ければメールマガジンにてご紹介させて頂きます。

  ★MCFC_動画チャンネル - YouTube
     https://www.youtube.com/@mcfc_3121
  ★プランター栽培やってみませんか - YouTube
     https://www.youtube.com/@user-bk7ql5rh9p


◆【(一社)全肥商連第13回定時社員総会】開催のご報告


 第13回定時社員総会につきましては、9月12日13時より東京ガーデンパレスにおいて4年ぶりに対面で開催致しました。総議決数50票の内28票の出席、21票の委任状(棄権1票)となりました。まず報告事項として「令和4年度事業報告」と「基本問題検討委員会設置準備の件」について報告及び説明ありました。次に決議事項として「令和4年度収支決算報告と貸借対照表及び損益計算書承認」「令和5年度事業計画」「令和5年度収支予算案」「令和5年度会費分担及び徴収方法決定」「常勤理事の退職金上限設定」「理事選任」の議案が上程され、全ての議案が賛成多数で原案通り承認可決されました事をご報告申し上げます。
 また総会中14時15分に一旦総会を中断し、総会で選任された理事による理事会を開催し、役員の選出を行いました。
 「令和5年度事業計画・収支予算」につきましては、従来通りホームページ(組織案内)に掲載致しますのでご参照頂ければと存じます。
 主な決議事項は以下の通りです。

 □『今後の主な行事予定』
  ・令和5年10月24(火)〜25日(水)
   第37回施肥技術講習会(基礎・実学混合コース)札幌
  ・令和6年1月17日(水) 令和5年度第2回理事会
       −同−     賀詞交歓会  東京ガーデンパレス(予定)
       2月21日(火)〜22日(水) 第38回施肥技術講習会
              (基礎・実学混合コース)名古屋(予定)
       5月/6月 第39回施肥技術講習会(基礎・実学混合コース)東京(予定)
       8月中旬 令和5年度第3回理事会(予定)

 □『特別プログラム』
 コロナ禍の影響で令和1〜4年度に実施できなかった案件は7件で予算未消化額は123万円となりました。この未消化予算については一旦白紙に戻させて頂く事となりました。
 令和5年度の特別プログラム予算については、150万円にて総会で決議されました。

 □『理事選任』
 今総会をもって理事の任期が満了となりますので、理事の選任を行い以下の方が理事に選任されました(敬称略)。

氏 名所 属重任/新任
菅原 圭三  三井物産(株)重任
宮澤 正己  三菱商事(株)重任
得井 理史  住商アグリビジネス(株)重任
長谷川 惠章  昭光通商アグリ(株)重任
生沼 直敏  (株)愛農重任
勝間 真也  (株)丹波屋重任
渡辺 嘉章  (株)渡嘉商店重任
福田 大輔  (株)福田商会重任
小嶋 正八郎  小嶋商事(株)重任
山本 真一  山本商事(株)重任
高橋 禮司  高橋商事(株)重任
柴沼 啓子  (株)アグリサクセス柴沼重任
塩野谷 憲司  (株)塩野谷周太郎商店重任
宮本 和明  宮本商事(株)重任
五十嵐 康之  (株)ネイグル新潟重任
水谷 久美子  日本オーガニック(株)重任
豊田 富士雄  豊田肥料(株)重任
高松 正敏  師定(株)重任
加藤 眞八  (株)カネ八商店重任
高橋 久夫  園田商事(株)新任
柴田 洋志  日植アグリ(株)重任
吉見 誠記  (株)ヨシミ重任
立石 晃一  立石商事(株)重任
宮原 茂行  (資)宮原商店重任
安武 広信  ヒノマル(株)重任
山森 章二  (一社)全国肥料商連合会重任
西出 邦雄  (一社)全国肥料商連合会重任
村口 典行  (一社)全国肥料商連合会重任

 尚 本総会終了をもって、小浦市郎様(小浦産業(株)代表取締役社長)は理事を退任されることになりました。小浦様には在任期間中に大変お世話になりました、この場をお借りして御礼申し上げます。また新任として高橋久夫様が就任されました。
 今後とも宜しくお願い申し上げます。

 【全肥商連令和5年度第1回理事会】開催のご報告
 前述の通り第13回定時社員総会中に、令和5年度第1回理事会を開催致しました。第1号議案である役員選任人事を決議し、次の通り承認されました(敬称略)。

会長(代表理事):山森 章二 (全肥商連)
副会長:菅原 圭三 (三井物産株式会社)
 ; :宮澤 正己 (三菱商事株式会社)
 ; :生沼 直敏 (株式会社 愛農)
 ; :山本 真一 (山本商事株式会社)
 ; :豊田 富士雄 (豊田肥料株式会社)
 ; :加藤 眞八 (株式会社 カネ八商店)
 ; :安武 広信 (ヒノマル株式会社)
専務理事:西出 邦雄 (全肥商連)
常務理事:村口 典行 (全肥商連)

 第2号議案として、基本問題検討委員会を設置することが全会一致で承認されました。本委員会の委員の構成や進め方については、10月以降にWeb等で打ち合わせていくことになりました。


gif">◆【国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラムin九州】開催のお知らせ

 「国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラム」が6月26日(月)に東京で開催されましたが、この度九州で同様のフォーラムが開催されることになりました。
 関係者には「国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラム in 九州」の開催及びブース出展について既に個別にご通知しておりますが、今般一般参加者の事前受付を開始したとの案内が来ましたのでお知らせいたします。
 フォーラムの詳細及び一般参加申込方法は、以下のサイトでご確認ください。
 https://www.kokunai-hiryo.com/

  名 称:国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラムin九州
  日 時:令和5年9月20日(水)12:00〜17:00(開場11:30予定)
  場 所:グランメッセ熊本 展示ホールD (熊本県上益城郡益城町福富1010)
  参加費:無料
  ※一般参加は、「国内肥料資源の利用拡大に向けた全国推進協議会」の会員登録は不要です。

 <あわせてご案内いたします>
 当イベント開催事務局では、国内肥料資源の利用拡大に関する関係事業者からの相談窓口を設置しており、全肥商連からも東京農大後藤逸男名誉教授と共に出展しております。詳細はWebサイトをご確認ください。
 https://www.kokunai-hiryo.com/

 なお、相談窓口は無料でご利用いただけますが、「国内肥料資源の利用拡大に向けた全国推進協議会」の会員登録が必要でございますので、会員登録されていない方は、以下の農林水産省HPから会員登録をお願いいたします。
 https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/kokunaishigen/zennkokusuishin.html

 【問い合わせ先】
  株式会社リベルタス・コンサルティング
  〒102-0085 東京都千代田区六番町 2-14 東越六番町ビル
  Tel:03-6262-1493(平日10:00〜17:00)
  Fax:03-6262-3040
  E-mail: kokunai-hiryo@libertas.co.jp


◆【第57回全国研修会開催@金沢市】開催のご報告


 ▼コロナ禍により一時中断し3年越しとなりました「第57回全国研修会」は「持続的地域農業の創生〜加賀・能登から活力を!〜」の総合テーマの下、7月6日(木)〜7日(金)に金沢ニューグランドホテル(石川県金沢市)において予定通り開催致しました。
 1日目は講演を中心に行い、2日目は希望者のみを対象とした金沢市の集荷場、市場、史跡のツアーと致しました。
 金沢市での本研修会は、元々令和2(2020)年7月に開催を予定しておりましたが、コロナ感染症の流行が長引き、延期を余儀なくされておりました。その間においても、全肥商連石川県部会(会長:日栄商事(株)社長中村哲郎氏)の会員の皆様と実現に向けて打合せを重ね、漸く本年開催することが出来ました。約130名の、石川県部会関係者並びにご参集頂いた皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

 ▼研修会では、開講式で中村全国研修会実行委員長の開会の辞、全肥商連 山森会長の主催者挨拶の後、石川県知事馳浩様並びに農林水産省北陸農政局長川合規史様のご来賓のご挨拶・ご祝辞により開催致しました。
 川合農政局長ご出席の模様につきましては、北陸農政局HP「フォトギャラリー」にも掲載されました。

 ▼総合テーマのキーワードは「土壌」と「持続的農業」です。
 「持続的農業」を実現するには「土」「土壌」という基本に今一度立ち返る必要があるのではと考えました。
 そこで、研修会では初めに基調講演として、森林総合研究所 主任研究員 藤井一至様の「土の5億年に学ぶ持続的な食料生産とは」という演題でご講演を頂きました。
 「土とは何か?」「土と生命 5億年の共進化」「日本の土」といった土そのものの話から、「土と肥料の関係性」「土の肥沃度を維持するために」といった土壌の肥沃度の話、そして「土を生かすには」「土に必勝法なし」「日本の土と食料安全保障」ということで「完璧な土・農法といったものはなく、土を見ながら試行錯誤を楽しむ」という興味深く含蓄のあるご講義を頂きました。
 続きまして、石川県農林総合センター所長 藪哲男様より「石川の土と恵み〜持続的農業に向けた土壌研究とオリジナル品種の開発〜」との演題で、物理的・化学的に肥沃とは言えない能登の土壌をどのように改良してきたか、石川県のブランド農産物「百万石の極み(米)」「ルビーロマン(ぶどう)」「加賀しずく(梨)」などの開発のエピソードをご披露頂きました。
 最後に、全肥商連石川県部会の理事で石川スズエ販売株式会社 代表取締役社長杭田節夫様による「農家の強力なパートナーとなるために〜農機と肥料の二刀流経営〜」との演題でご講演を頂きました。農機販売をしていたところ農家の要請でカルシウム肥料を販売したところ倒伏が大幅に減り良質の米が出来、その良質の米に付加価値をつけて販売するため、おにぎり店の経営まで事業を拡大しているという興味深い話をご披露頂きました。

 ▼研修会終了後、懇親会を開催、94名が参加されました。
 石川県部会 川上産業株式会社 茨木陽介様の司会進行にて、和太鼓集団OTO soundによる加賀太鼓の演舞でのオープニングの後、石川県部会理事 (株)フクムラ 福村篤郎様による乾杯の音頭で懇親会が開宴。3年越しの大人数の会ということもあり、会場は大変な熱気で包まれ懇親会は大盛会となり、全肥商連副会長で福島県部会長の山本商事(株)山本真一様の関東一本締めにより散会となりました。

 ▼2日目は、希望者による「金沢市の農業・市場視察コース」「石川県の文化・史跡視察コース」の2種類のバスツアーを開催。快晴に恵まれましたが、37℃の猛暑の中のツアーとなりました、参加者の皆様大変お疲れ様でした。
 第57回全国研修会の模様 ⇒ https://www.zenpi.jp/katudou/zenkokuken2023.html


◆【国内肥料資源の利用拡大に向けたマッチングフォーラムin東京】開催のご報告


 前号でご連絡した掲題のマッチングフォーラムが、6月26日東京都大田区産業プラザで開催されました。農水省の発表によりますと、ブース出展者を含め500名以上が集まり盛会な会となり、業界関係者の関心の高さを感じた次第です。また、本会員メーカーのブースも十数社出展されており、全肥商連会員や賛助会員の多くの方々も来訪されておりました。本部からも相談窓口として東京農業大学後藤名誉教授にご協力頂き、ブースを設営し対応させて頂きました。
 フォーラムの様子はこちら⇒ https://www.zenpi.jp/siryo/pdf/matchingforum.pdf


【令和5年 全肥商連十大ニュース】


 「令和5年全肥商連十大ニュース」は次の通りです。
   (1)肥料高騰対策とその後
   (2)肥料輸入原料備蓄
   (3)国内未利用資源活用
   (4)記録的な猛暑と農産物への影響
   (5)全肥商連事業関係
   (6)ハマスVSイスラエル武力衝突と長期化するロシアのウクライナ侵攻
   (7)新型コロナ5類に移行、インバウンド復活、オーバーツーリズムの懸念
   (8)円安・株高
   (9)WBC日本優勝、大谷翔平ホームラン王達成・2度目の満票MVP
   (10)藤井聡太名人将棋8冠達成

       

*本文はこちら ⇒ 令和5年全肥商連十大ニュース



◆【施肥技術講習会】今後の開催予定


 今後の施肥技術講習会は、以下の開催を検討しております。


 ・第39回施肥技術講習会(第12回基礎・実学混合コース)
      令和6年5月29日(水)〜30日(木) 東京農業大学世田谷キャンパス(予定)
 ・第40回施肥技術講習会(第13回基礎・実学混合コース)
      令和6年11月7日(木)〜8日(金) 新潟県三条市:燕三条地場産業センター


◆新会員入会の件

 2022年4月以降次の法人が入会されましたのでお知らせ致します。

    <賛助会員>                  入会年月
   1.セントラルグリーン(株)    (新潟県)  2022年4月 
   2.ワールドグリーン(株)     (北海道)   同 上
   3.九鬼肥料工業(株)       (三重県)  2022年6月
   4.日本製紙(株)         (東京都)   同 上
   5.ロイヤルインダストリーズ(株) (東京都)   同 上
   6.蝶理(株)           (東京都)  2022年7月 
   7.東洋ライス(株)        (東京都)  2022年8月
   8.(株)ケミカルフォース     (愛知県)   同 上
   9.赤城物産(株)         (東京都)  2022年8月
   10.関東農産(株)        (栃木県)   同 上
   11.(株)アイエム        (東京都)  2023年4月
   12.(株)クレスト        (愛知県)  2023年8月
   <準会員>
   1.中林肥料農薬店         (和歌山県) 2022年6月 

   2.(有)藤万            (奈良県)  2024年2月 

   3.安川肥料店           (奈良県)  2024年2月 


◆【「地力アップ大事典」】発行のお知らせ


 「改訂新版 土と施肥の新知識」を出版した農文協から、「地力アップ大事典」が2022年1月に発行されます。「地力の実態」「地力とは」「地力の改善」という3本柱の構成で地力の基本から学べる有機質肥料・有機質資材便覧となっています。
 添付のチラシでお申込みいただくと全肥商連会員は10%の割引になりますので、ご購入の際にはご利用下さい。
 また本書に関するお問い合わせは下記まで。
 (一社)農山漁村文化協会 普及局 (担当:横山)
                 TEL:048-233-9339
    (チラシはこちら)⇒ https://www.zenpi.jp/gyokai/pdf/jiriki_zenpi.pdf


【新肥料法】保証票表示に係るウェブ表示について


 農水省では肥料法施行により、肥料の保証票等に係るウェブ表示システムの開発が終了し、これから運用の準備段階に入るということで、それに先立ち、6月14日に全肥商連本部3名とWeb(スカイプ)会議により意見交換を致しました。

 内容的には、

(1) 現行表示では、指定配合肥料の使用原料表示についてすべて記載しなければならないものが、新制度では省略可能になる

(2) 生産事業場略称表示が、略称、リンク等の表示が可能になる

(3) QRコードなど、ウェブ上で保証票に記載する省略された肥料原料表示等が可能になる

(4) 保証票表示以外の商品特性や使用方法等、従来チラシなどで記載していた内容に付いても参考情報として記載が可能となる

とのことで、販売促進・差別化等に有効なツールとして活用できるのではとの印象を持ちました。会議終了後、農水省より当該表示システムの普及を目指すために、ウェブ表示を積極的に取り入れて頂ける事業者と、積極的に意見交換を行いとの意向で、本件の運用・活用についての資料を添付させて頂きます。

ご質問やご照会事項等ございましたら、全肥商連本部宛ご連絡頂ければ幸甚です。

   ⇒ (資料1)ウェブ表示マニュアル簡易版

     https://www.zenpi.jp/gyokai/pdf/20210630_01.pdf

     (資料2)見る人用マニュアル/p>

     https://www.zenpi.jp/gyokai/pdf/20210630_02.pdf



【「環境・資源・健康を考えた 土と施肥の新知識」】改訂新版のご案内


全肥商連は、施肥技術講習会で使用されている「土と施肥の新知識」の改訂新版を3月に発行致しました。2012年に初版を出版してほぼ10年経過したことに加え、2020年に「肥料取締法」が「肥料の品質の確保等に関する法律」に改正されたことを受け、これらの状況変化に対応した内容に改めたものです。新しい肥料の分類を図表で掲載し、土壌分析結果の見方や生産現場で役立つ施肥設計の考え方などを充実させております。

今後、施肥技術講習会では、基礎コースの教本としてこの改訂新版を使用していくことになりますので、ご承知置き願います。


⇒改訂新版の概要はこちらのチラシをご参照

https://www.zenpi.jp/gyokai/pdf/20210331_01.pdf

●【お知らせ】「プラスチック資源循環アクション宣言」が農水省HPに掲載されました

 近年プラスチックごみによる海洋汚染が国際的な課題となり、農林水産省では海洋プラスチック問題の解決に向け、ホームページを立ち上げ、プラスチックを使用した各業界の製造・流通、利用に関係する企業・団体などに対し、自主的取組を「アクション宣言」として表明し対応することを促しております。

 肥料業界としましては、ご既承の通り被覆肥料の殻の流出防止が対象となり、既に日本肥料アンモニア協会と全国複合肥料工業会が連名で「アクション宣言」を表明し啓蒙に努めております。

 3月8日(金)に本会も肥料流通団体として肥料メーカー団体の活動方針に準じた「アクション宣言」を農水省に提出し受理され、下記の通り同省ホームページに掲載されましたのでご連絡致します。

 流出防止の具体的な方策に就きましては、日本肥料アンモニア協会が編集しました資料の中に、水田から濁水と被覆肥料の溶出後の殻を流出させない方法と、製造メーカーに対し包装容器に具体表示を記載し、注意喚起を促すことを明記しておりますのでご参照願います。

 全肥商連としましては、農業生産者に対し製造メーカーと共にその注意喚起を更に推し進め、流出防止に努め度会員各位への周知ご協力頂きますよう宜しくお願い申し上げます。


全肥商連「プラスチック資源循環アクション宣言」

日本肥料アンモニア協会資料はこちら


農水省のホームページはこちら

*肥料を自ら施用する者からの委託を受けて、肥料を配合する行為に係る肥料取締法上の取扱いについて
*肥料の施用者委託配合に関するQ&A

肥料の配合依頼書・配合報告書の様式例はこちら

*様式例(1)配合依頼書
*様式例(2)配合報告書


●【農林水産省「土づくり専門家リスト」】の公開について

 農林水産省では、農業者への土づくり技術の普及を目的に、土づくりに関する資格(土壌医、施肥技術マイスター)を有する企業について「土づくり専門家リスト」を作成しHPに立ち上げました。今回は申請時間の関係上確認の取れた一部の企業のみが掲載されております。また当該地域の農業者より土づくりに関するお問合せ等がありましたら、「施肥技術マイスター」として適切なるご指導を頂きます様、お願い申し上げます。


 詳しくはこちら
   ⇒ https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/tuti_list.html




●【普及組織と全肥商連会員会社等との連携先リスト】のデーター更新について

 農水省では、昨年度から普及組織と民間企業・団体等との連携リストを農水省のホームページで公開しています。全肥商連関係では27都道府県(県部会・会社)のデーターがアップされています。


 詳しくはこちら
   ⇒ https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/minkanlist.htm


 普及組織に対するサービスの詳細等も掲載された完全版リストはこちら(PDF : 324KB)
   ⇒ https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/attach/pdf/minkanlist-2.pdf



●農大式土壌診断「みどりくん」の特徴と使い方(動画)掲載


 農大式土壌診断「みどりくん」が新しいボトルになりました。それに伴って使い方の動画を作成、掲載しました。




●全肥商連では、2010年7月よりメールマガジンを発行して会員への情報サービスを実施しています。配信希望の方は会員コーナーのTOPページからご登録ください(会員コーナーへは全肥商連会員の方しかはいれません)。

更新情報

2024/03/08
 
TOPページ(TOPICS)、行事予定を更新しました。
2024/02/09
 
TOPページ(TOPICS)、行事予定を更新しました。
2024/01/15
 
TOPページ(TOPICS)、行事予定を更新しました。
 
有機肥料懇話会689回(2023年12月)を更新しました。
2024/01/01
 
会長挨拶を更新しました。
2023/12/27
 
令和5年全肥商連十大ニュースを更新しました。
2023/12/26
 
TOPページ(TOPICS)、行事予定を更新しました。
 
施肥技術講習会のお知らせを更新しました。
2023/12/04
 
TOPページ(TOPICS)、行事予定を更新しました。
2023/11/07
 
TOPページ(TOPICS)を更新しました。
2023/11/02
 
行事予定を更新しました。
 
第37回全肥商連施肥技術講習会(第10回基礎・実学混合コース)を更新しました。
2023/10/16
 
有機肥料懇話会688回(2023年9月)を更新しました。
2023/10/4
 
TOPページ(TOPICS)を更新しました。
 
施肥技術講習会講師プロフィールを更新しました。
2023/9/7
 
TOPページ(TOPICS)、行事予定を更新しました。

行事予定

(1)都道府県部会
◇今後の都道府県部会総会開催予定
令和6年3月13日(水)
 徳島県部会総会
ザ・グランドパレス
令和6年3月19日(水)
 全肥商連九州(農政局との情報交換会)
ヒノマル株式会社 会議室
(2)本部
◇今後の予定
令和6年3月8日(金)
 (一財)肥料経済研究所 令和5年度講演会
@KKRホテル11階「孔雀の間」
令和6年5月29日(水)〜30日(木)
 第39回施肥技術講習会(第12回基礎・実学混合コース)
@東京農大世田谷キャンパス横井講堂
令和6年11月7日(木)〜8日(金)
 第40回施肥技術講習会(第13回基礎・実学混合コース)
@燕三条地場産業センター(新潟県三条市)
  • プラスチック資源循環アクション宣言
  • 全国土の会
  • 全肥商連九州
  • 改訂新版 土と施肥の新知識
  • 富士平工業(株):農家のお医者さん
  • 藤原製作所:RQフレックス
  • シーメンスヘルスケア:みどりくん
  • 堀場アドバンスドテクノ:LAQUAシリーズ