※表中の脱脂大豆は、4-6月、7-9月の平均単価アップダウンを反映しておりますので単肥向けとは異なります。

植物粕類

(1)菜種油粕
　4-6月の価格改定は￥8,400/Tの大きな下げとなったが、7-9月価格は大豆粕の値上がりもあり、￥1,700/Tの値上げとなった。需給が緩いことで若干値上げ幅を押さえた価格対応となったが、飼料、肥料共に不需要期の為、買い付け数量増には至っていない。
　今後も菜種搾油は増える見込みで、需給も問題ない環境である為、積極的な使用をお願いしたい。
　10-12月価格も今後の大豆粕価格次第ではあるが、現時点では前期並みの価格推移となっている。

　5月末の菜種関連のデータ
　菜種粕生産量：94,195T　104.8%
　菜種粕在庫量：56,166T　112.2%
　菜種油生産量：73,550T　108.9%
　菜種油在庫量：23,974T　 72.7%

(2)大豆粕
　4-6月価格は￥12,000/T程度の大きな下げとなったが、7-9月価格は￥3,000/T程度の値上げとなった。商売中盤まではブラジルの天候不順によるシカゴ高、為替円安の影響で大きく値上がりしていたが、終盤はシカゴ相場が下落したことで値上げ幅は圧縮された。
　10-12月商売は殆ど進んでいないが、相場的には前期並みの推移となっている。

(3)脱脂糠
　4-6月価格はグルテンフィードの大きな下げ（￥8,500/T下げ）、また脱脂糠需給も緩い中、￥5,000/Tの下げとなったが、7-9月は需給改善は進んでいないが据置での値決めとなった。
　現状、米の価格が高値推移しているが、今後の新米の動きで糠の発生含め需給変動もあり得るので、秋以降の動きに注視したい。現状はまだ荷動きが悪く余剰感がある為、肥料用として積極的な使用をお願いしたい。

魚粉/魚粕

　ペルーの前期漁は250万トンの枠となっていたが、ほぼ枠を使い切っての終了となった。輸入価格が下げとなったことで、7-9月の畜産向け価格は￥5,000/Tの下げとなっている。
　為替円安により今後輸入価格の大きな下げが見込めない中ではあるが、道東のマイワシ漁の枠が大きく設定されており漁獲も順調なことから、国内品の価格に期待されている。
　肥料向けは地域により価格対応はまちまちとなっており、関東は据置、静岡￥2,000下げ、九州は各メーカー相対での価格提示となっている。
　また肥料用のアラスカフィッシュボーンはBシーズンが始まっており、枠も例年並みとなっているが、価格はAシーズンより据置の案内となっている。安定した入荷が見込める為、肥料用に使用検討頂きたい。

【産地相場価格】
　

蒸製骨粉類

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。