業界展望

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有機肥料懇話会(12月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第621回)

平成21年12月31日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
前10月31日
当月12月31日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
82,500
85,500
+3,000
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
54,000
58,000
+4,000
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 1−3月肥料菜種粕の商売は、大豆粕商売が下げでの値決めとなる中厳しい需給、更に中国からの輸入に見通しが立たない事もあり、搾油メーカーの強気唱えとなった。搾油メーカー間でも需給状況が違い、唱え価格にも多少の開きはあったものの概ね@4,000アップでの値決めとなった。
 11月末の在庫残は、前年同期より若干多く51,695トンと極端に少ない数字ではないが、現状は既にタイトな状況となっており、スポットのオーダーに対しては即対応が出来ないメーカーも出てきている。
 また飼料向けの出荷も好調で高い使用率(10月 4.3%)となっており、今後も引き続き好調な使用が予想される。一方供給は搾油メーカーの処理量如何ではあるが、油の出荷状況を考えれば大きな期待は出来ず、2月を中心に搾油メーカーの定期修理も予定されている事から、更に厳しい受渡しが予想される。

(2)大豆粕
 1−3月国産大豆の商売は、序盤はシカゴ相場の下げで10-12月の平均価格より@5,000下値での成約もあった。しかし中盤以降はシカゴ相場も幾分上昇、更に輸入大豆粕価格が高い事もあり、搾油メーカーからの唱え価格は大きく上昇し、10-12月平均価格並みの商売を強いられた。最終的には10-12月平均価格よりも@2,000〜@3,000の下げとなったが、仕入れのタイミングで大きな差が出たようだ。大豆の搾油量は引き続き少なく(11月前年比約94.7%)11月末の粕在庫も約59,000迄減少している。今後地方の港によっては輸入玉の入船次第ではあるが、デリバリーに支障をきたす事も予想される。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の1−3月価格は、九州で10-12月対比@1,000アップで決まったものの、それ以外の地域では他糟糠が下げで決まった事もあり、据え置きでの値決めとなった。ただ需給は原料生糠の集荷が悪く、脱脂糠の発生は限られており、非常に厳しい受け渡しとなっている。昨年11月末での在庫は2,512トンと大きく減少している。

魚粕・魚粉末類

12月の魚粉価格

Fish meal (Peru) 67% H1,000
      67%H1,000 : USD 1,705/MT FOB
Fish meal (India) 65%
      65% : USD 1,400/MT CMF JMP
Fish meal    58%
      58% : USD 1,200/MT CMF JMP

 12月、フィッシュミールの価格は高値を更新し続けている。ペルー産魚粉67%H1,000は2月以降積みのFOB価格でUSD 1,700を超え、先月末からさらにUSD100アップした。中国やドイツからの買いは一段落し、魚粉サプライヤーは既契約の消化に追われている。南米からのオファーは非常に出にくく、オファーが出たとしても大手サプライヤーではなく、まれに中小企業の持つ少量の在庫が出てくるのみである。
 ハイプロのアジアからのオファーは止まり始めていて、魚体が含む油分が多くなってきているので高い蛋白質が出なくなってきている。ロープロに関してはインドからのオファーが出てきているが58%でUSD1,200/MT CNF JMPがベースの高値をつけている。
 次期シーズンが4月から始まるが、早くも中国に対して150,000MT(全体の漁獲高3,000,000MT)のフィッシュミールの売却が決まっている。
 南米の漁獲に関して、11月6日の漁の解禁以降、漁獲高は制限されている中、順調に推移している。今期の漁のシーズンはクリスマス前後に終了する見込み。魚体は良く、良質なミールが生産されている。
 一方、中米は魚体が悪く、フィッシュミールがハイプロ値に届いていない。それにより各サプライヤーの既契約分(ハイプロ)の船積が遅れている。高蛋白魚体の漁の先行き見通しは不透明。
 国内魚粉はロープロの生産を行っているが、魚体(スケトウダラ)を確保出来ずオファーが出来ない様子。

蒸製骨粉類

 韓国産の蒸製皮革粉は本年1月〜$10値上げ。また、台湾航路は2月からECHC:\11,000/20'、\16,500/40'を廃止し、THC:\25,000/20'、\37,000/40'を導入予定の為、諸チャージがアップされる。
 国産のフェザーミールに付いては、数量的には若干の余裕が有るようだが、価格の見直しは無い。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
0
169
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2009年12月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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