業界展望

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有機肥料懇話会(4月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第623回)

平成22年4月30日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
前2月28日
当月4月30日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
85,500
83,500
−2,000
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
58,000
55,000
−3,000
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 3月の油糧生産実績が発表されたが、菜種の搾油量は205,976トンと、昨年3月の搾油量が少なかった事もあるが前年同月比114.7%と大幅増となった。
 菜種粕の3月末在庫残は、32,981トンと2月末より若干増えたものの、搾油量が多かった割には増えておらず飼料向けの出荷が好調な事がうかがえる。一方、肥料向けの出荷は、原料向け単肥向けとも閑散としている。特に時期には園芸向けの袋物の出荷が増えてくるが今年は週末の天気が悪い事もあり例年ほどの出荷とはなっていない。
 中国玉は若干売り物はあるようだが価格が高い事もあり、現状手当てはされていない。今後も飼料向けについては4.0%を超える高い使用量が見込まれ、また搾油メーカーもゴールデンウイークを中心に定修がありしばらくはタイトな状況が続くものと思われる。

(2)大豆粕
 3月の大豆搾油量は220,986トンとほぼ前年同期並みの搾油量となっている。
 大豆粕の在庫残は輸入玉が少ない事もあり、53,435トンと前年末に比べ更に約1,400トンとなっている。4-6月の大豆粕商売は先安感もあり若干少なめの買い付けとなっており、更に輸入玉も期後半の入船が中心となっている事から、場所によっては受渡しが懸念される。7-9月の商売は安値が期待される中、シカゴ相場は堅調に推移しており、現状輸入のハイプロが若干商売できた程度で、輸入ロープロ、国内玉はほとんど進んでいない。大豆粕の単月価格は4月は@3,000タウンとなったが、5月は@500アップとなった。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の4-6月価格は全国的に1-3月比据え置きでの値決めとなった。搾油量は前年同期より若干少ないものの、きのこ培地向けのピークが過ぎた事もあり、生糠の集荷は増えているようだ。現状、脱脂糠の需給は落ち着いているが、今後水産向けの需要が増えてくる事が予想され、幾分締まってくると思われる。

魚粕・魚粉末類

Fish meal 5月レポート

Fish meal (Peru) 67% H1,000
      67%H1,000 : USD 1,890/MT CMF JMP
Fish meal    58%
      58%     : USD 1,380/MT CMF JMP

 5月、IFFOの来期の発表により2万5千トンの漁獲枠が決められて以降、フッシュミール価格の上昇は停滞してきたものの、未だUSD 1,890/MT CNF高騰が続いている。
 中国は買い止っており、ヨーロッパの大手メーカーが1万トンをペルー産スーパープライムUSD 1,870/MT FOBで買いを進めている。
 メキシコなど中米の魚粉に関して、魚粉サプライヤーは既契約の消化に追われており、現地は不漁の模様である。商社筋では2-3積みの契約を残しているところもある。チリ魚粉はサーディーンミールの生産が行われており、唯一競争力のある価格をスポットでオファーしているように思えるが、それでも65%のスタンダードスペックでUSD 1,760/MTである。サプライヤーの資金繰りの関係上、安値でのオファーがまれに出る。
 中南米のロープロ価格に関してはUSD 1,380/MT C&Fぺースで推移している。インドでは漁期が終わりを迎え、オファーは大手1社以外からは出ていない。1社からのオファーも62-3%のものでUSD 1,600/MT台と手の届かない価格を提示している状況。
 次期ペルーの漁のシーズンが5月13日から始まるが、現地Shortでの期先積み月オファーも期近積み月と変わらない価格が続いており、依然、高値で推移している。

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に付いては、価格・生産量は現状変化なし。蒸製皮革粉については、韓国・台湾とも相変わらず原皮不足の状況。更に、アメリカ産牛原皮の騰勢が続いている。最安値(2008年秋)から70%のアップ。要因は中国の調達意欲が旺盛の為である。
 よって、台湾は4月からUS$20/トンの値上げを実施。韓国も追々値上げを要請してくると思われます。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2010年(平成22年)
57
25
82
164
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2010年3月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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