業界展望

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有機肥料懇話会(8月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第625回)

平成22年8月31日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
前6月30日
当月8月31日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
83,500
83,500
不変
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
55,000
55,000
不変
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 農水省より7月の油糧生産実績が発表されたが、搾油量は前年同期比で116.8%と22万トンを超える大きな数量となっている。当然菜種粕の発生も120,967トンと増えており、その為菜種粕の7月末在庫残は前月末より約16,300トン増え、59,425トンと大幅増となった。菜種粕の出荷は肥料向けについては、引き続き低調な状況が続いている。一方飼料向けについても、ふすま、Gフィード等の糟糠類価格が安く若干配合率が落ちており、加えてこの猛暑で飼料全般の出荷が落ちている事で、全体的に荷動きが悪くなっている。また輸入玉は7月にUAE玉が約1万トン輸入されているが、それ以外に大きい数量の輸入は無く、しばらくは大きいロットでの輸入は予定されていない模様。
 10月・12月商売は殆ど手つかずとなっているが、大豆粕価格が下がっている事、需給が幾分緩んでいる事もあり、若干の下げが予想される。

(2)大豆粕
 7月の搾油量は前年同月比101.8%の196,629トンと若干増えている。大豆粕の飼料向け使用量は、主原とうもろこしの蛋白が低い為に今年春先から使用量が増えていたが、7月以降更に配合率がアップ(14.2%)している。7月末の国内のクラッシャー在庫は6月末より微減となっているが、輸入玉が大量入船しており、飼料団地に近い港では在庫が大幅に増えている。特に7月は中国玉を中心に過去最高となる275,600トンが入船となった。
 10・12月の大豆粕商売は、インド品を主体に割安感のある輸入玉が先行し商売されており、既に6割程度の進捗となっている。価格は国産品で平均@44,000程度、輸入品で@40,000程度となっている。9月単月価格は@500ダウンとなっている。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の7月末在庫残は、先月末より微増の5,211トンとなった。脱脂糠の発生は、今年に入ってからも引き続き減少傾向が続いているが同時に飼料向けの使用も落ちており、需給バランスは保たれている。
 今後はキノコ培地向けの需要も増える事が予想され、徐々にタイトな状況が予想される。

魚粕・魚粉末類

Fish meal 9月レポート

9月の魚粉価格
Fish meal(Peru) 67% H1,000 : $1,510/MT FOB (+$ 40/MT)
Fish meal(Peru) 65%      : $1,350/MT FOB (+$ 40/MT)
Fish meal 58%          : $1,050/MT FOB

 9月、フッシュミール価格は8月に比べ約40$/MT程度上昇した。欧州・チリ中心にPrime以上のグレードの魚粉に買いが入り在庫が減少。大手メーカーは既にPrime以上の魚粉は売り切ったと言われ、タイト感からPrimeの価格は上昇。一時Standardとのスプレッドが広がった。その後は、Standardにも買いが入り、スプレッドは縮小。結局、共に前月比+$40/MTとなった。
 新漁期のオファーは出始めたが、価格はPrimeで$1,550/MTと期近相場より高い状況。未だ中国・ヨーロッパ勢の本格的な買付けは行われておらず、相場に大きな変化は無い状況。
 ペルーの漁は、250万トンの漁獲枠に対し、枠 14,699トンを残し終了した。次回のペルーの漁解禁時期は11月以降になり、漁獲枠は200〜250万トン(前年同期200万トン)程度と予想されている。
 中国の魚粉引取り数量は8月に入り、水産需要の増加から堅調に推移し、10万トン強となった模様。しかし、港頭在庫は17.1万トンで、先月比1万トン増加した。これはパルク船が相次ぎ到着した影響が大きい。

 蛋白58%ロープロ魚粉は、エクアドルの南米産は$1,100/MTは下がらない金額となっているが、アジア産魚粉は$1,100/MT FOBを下回る金額が出てきている。

 国内魚粉価格は現状オファーをとっておらず、詳細は分らない。国内商売進捗状況は、各社2月近くまで手当てしており、次の魚粉買付けはニュークロップとなる見込み。
 ニュークロップの売買は殆んどなされておらず、静かな状況。

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に付いては、価格は現状維持。フェザーミールの生産量に付いては、一部メーカーで原料が不足気味。
 韓国産・台湾産の蒸製皮革粉に付いては、相変わらず原皮が不足の状態。台湾産は7月より$20/トンの値上げを譲らず。韓国産は据え置きで決着?

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
372
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2010年7月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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