業界展望

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有機肥料懇話会(10月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第632回)

平成23年10月31日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
 前8月31日 
当月10月31日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
82,500
80,000
−2,500
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
56,000
53,500
−2,500
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
27,800
−1,000
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
26,800
−2,000
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
88,000
88,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 農水省より9月の油糧生産実績が発表されたが、搾油量は196,118トン(前年比93,9%)と予想以上に減っており、7−9月でも前年比95,57%と少なくなっている。当然菜種粕の生産も107,484トンと少なくなっており、9月末残は先月末残より約14,0OOトン少ない65,390トンとなっている。8、9月末と在庫残は減少しているが、ここ数年の同時期の数量と比べると若干多い数字となっている。菜種粕の飼料向け配合率は約4.2%と引き続き高い使用率となっており肥料向け出荷も、11月からの新年度価格値上による仮儒で、若干ではあるが引取り増となったようだ。今後の菜種粕の需給は、油の出荷如何ではあるが、概ね余裕のある状況が続くと思われる。1月−3月商売は現状殆ど手つかずとなっている。

(2)大豆粕
 大豆の搾油量は引き続き大幅減となっており、9月の搾油も前年比で84,9%の153,980トンとなっている。大豆粕の生産も大幅減となっているが、大豆粕については国産の生産減を十分賄う輸入玉が入船しており、大豆粕全体の需給はまだまだ緩い状況となっている。今後も大豆の搾油採算が悪い為、国内の搾油量は滅少傾向にあるが、暫くは大きな需給の変化は無いと思われる。1-3月の大豆粕商売は、シカゴの乱高下で商発しづらい展開となっているが、輸入玉を中心に3割程度の進捗となっている。尚11月の単月価格は@3,000の大幅ダウンとなっている。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の在庫は、今年6月の約22,000トンをピークに徐々に消化され、9月末では17,310トンまで減ってきている。咋年同時期(6,488トン)の数量と比較するとまだまだ在庫は多いが、徐々に生糠の集荷は少なくなっており、年末に向けて需給は改善されつつある。

魚粕・魚粉末類

Fish meal レポート

10月末の魚粉価格
Fish meal(Peru)67% H1,000
:$1,430/MT FOB
Fish meal(Peru)65%
:$1,320/MT FOB
Fish meal(India)65%
:$1,200/MT FOB
Fish meal(India)58%
:$1,090/MT FOB

ペルー状況
 10月29日土曜日に現地にてペルーBシーズンの漁獲枠が発表となり、大方の予想を上回る250万トンという数字が発表されました。これには10月中旬に開催されたIFFOの会議に参加していた中国の大手トレーダー、現地ブローカー、サプライヤーからも驚きの声が上がりました。

マーケット情報
 これまでペルーのマーケットは、水産庁と大手生産者との問での魚粉生産に掛かる新規税制や政府への外貨還元制度を巡り、対立が続いており、次期Bシーズンのスタートがいつ頃から始まるのかまったく見えない状況が続いておりました。日に日に短くなる生産期問(Bシーズンは通例では1月31日まで)を受け、ベルー現地では生産枠は原料ベースで150-170万トンになるだろうと予想されておりました。そのため、大手や準大手、また中小の魚粉生産者までもが売りを控え、マーケットにほとんど売り物が出てこない時期が続いていました。価格は高騰し、先週金曜日時点ではFOB価格は1400ドルを超える価格となっておりました。
 今後のマーケットにつきましては、予想に反した大幅な漁獲枠を受けて、軟調に推移していくものと考えます。しかし、既にBシーズンでは19万トンほどがショ一トセールスで販売されており、今回の漁獲枠の約3割強を占める数字となっております、そのため、11月23日から始まります次期シーズンの生産クロップはまず期近積みを買うことが非帯に難しくなるため、2月〜3月積み頃の貨物が最も買いやすくなるものと考えます

他産地の状況
【インド】9月より徐々に生産量を伸ばしてきたインドではありますが、手前の原料のサイズが小さく、高蛋白の魚粉が作りづらい状況となっております。また、現地で海老餌を生産するCPの買い圧力も強まっており、価格は値上がり傾向を見せております。今後、生産量が伸びてまいります1月〜2月頃にかけてどれくらいペルーマーケットの影響を受けるかが注目されます。

中国の魚粉玉もち試算
 {(港頭在庫(18万トン) + 2011年度Aシーズン契約分(約17万トン) + 2011年度Bシーズン契約分(約13万トン)}÷月間引取数量(各月7万トン)=5月初旬までの玉持ち

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に付いて、原科は若干持ち直した様子だが、レンダラーメーカーによって、バラツキがある様子。
 韓国産・台湾産の蒸製皮革粉に付いては、価格は10月〜は値上げ要請があったが変わらず。
 しかし、原皮はタイトである。春肥向け(2012・1月〜の船積)は再度値上げ要請をしてくる可能性は大。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2011年(平成23年)
61
1
0
40
0
0
0
0
102
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2011年8月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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