業界展望

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有機肥料懇話会(12月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第633回)

平成23年12月31日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
 前10月31日 
当月12月31日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
80,000
80,000
不変
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
53,500
53,500
不変
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
27,800
27,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
26,800
26,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
88,000
88,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 1-3月肥料菜種粕の商売は強い材料に乏しい中、月末ぎりぎりでの商売となった。価格は大豆粕価格の下落、需給面の緩さもあり、10-12月比@3,500ダウンと予想以上に値を下げての決着となった。菜種の搾油量は大豆の搾油とは対照的に増加しており、昨年11月の搾油実績でも216,758トン(前年比101.3%)となり、昨年1-11月累計でも2,159,566トン(前年比102.7%)となっている。当然菜種粕の発生も増えており、飼料向けの配合率は引き続き高い(昨年10月4.21%)ものの、昨年11月末の在庫残は95,214トンとこの時期ではかなり多い数量となっている。1-3月価格が大幅に下がった事で飼料、肥料共に若干の使用増が見込まれるが、搾油量も極端に少なくなる事は考え難く、2-3月に搾油メーカーの定修はあるものの暫くは在庫が多い状況が続くと思われる。

(2)大豆粕
 1-3月国産大豆粕の商売は為替の円高、シカゴ相場安、更には輸入玉の在庫が多く価格が安い事もあり、輸入価格を睨みながらの商売となった。平均価格は輸入、国産共に10-12月比でおおよそ@4,000〜@5,000の大幅下げとなったようである。国内の大豆の搾油は年々減少傾向にあり、昨年11月の実績でも180,795トン(前年比88.5%)となり、昨年1-11月累計でも1,902,485トン(前年比83.6%)と菜種の搾油より少なくなっている。この傾向は暫く続くものと思われ、国内の大豆粕の生産は少なくなり、その分を輸入玉で賄う状況が続くものと思われる。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の1-3月価格は、全国一律で据え置きとなった。新米の動きはそれ程活発化しておらず、全体的に精米量が少なく原料生糠の集荷は少なくなっている。その為関東地区では需給はややタイトな状況となっており、メーカーによっては受渡しに支障が出始めている。

魚粕・魚粉末類

Fish meal レポート

12月末の魚粉価格
Fish meal(Peru)67% H1,000
:$1,200/MT FOB
Fish meal(Peru)65%
:$1,150/MT FOB
Fish meal(India)65%
:$1,150/MT FOB
Fish meal(India)58%
:$1,100/MT FOB

ペルー状況
 好漁が続いており、12月21日時点で250万トンの漁獲枠に対し既に195.8万トンの水揚げが報告されている。北部・中央部の漁は既に満枠に達し、漁場を離れる漁船も出始めており、少しずつ漁獲量は減少すると予想される.しかし1月半ば頃には漁獲枠に達すると見込まれる。

マーケット情報
 メーカー各社は積極的に販売を展開し、中国を主体に新規成約が進んでいる。しかし、ほぼ全ての大手メーカーが今シーズンの生産予定数畳を完売したとの情報もあり、新規販売を見合わせる動きが現れつつある。12月末時点で漁獲粋の約8割が達成されていることからも、今後は価格が下げ止まり上昇する可能性もあるとともに、追加買いが難しくなると予想される。

チリ状況
 2012年の漁獲枠が公表され・各魚種において漁獲枠が減少した。南チリのイワシは45%滅少し60万5千トン、アジは20%縮小され25万2千トン、北チリのアンチョビは80万トンとなり、Arica-Iquiqueのエリアにおいて今年の枠から約20万トン減少となった。

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に関しての原料事情に付いては、レンダラーメーカーによって、まだ若干のバラツキがある様子。4月以降、原油価格の動向にもよるが、値上げ要請が有る?
 韓国産の蒸製皮革粉に付いては、原油の高騰・原皮不足による原料の値上げに伴い、強硬に値上げを打ち出してきた為、本年1月船積分から$25〜35/トンの値上げを飲まざるを得なかった。台湾産は、昨年7月に同等の値上げをしており、1月は据え置き?

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2011年(平成23年)
61
1
0
40
0
0
0
0
0
0
0
102
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2011年11月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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