業界展望

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有機肥料懇話会(2月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第634回)

平成24年2月29日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
 前12月31日 
当月2月29日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
80,000
75,000
−5,000
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
53,500
50,000
−3,500
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
27,800
27,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
26,800
26,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
88,000
88,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 農水省より1月の油糧生産実績が発表されたが、大豆搾油が減る中、菜種の搾油は186,126トン(前年比100.3%)と微増となっている。菜種粕在庫残も昨年末では11月末より約2万6千トン少ない69,072トンとなったが、1月末では12月に韓国向けに2,500トンの輸出があったが、逆に73,337トンと増えている。菜種粕の需要は1-3月価格が下がった事もあり、飼料向けの使用は増えており、また肥料向けについても年明け以降好調な動きとなっている。一方供給は油の出荷にもよるが、現状前年並みの搾油が予想されており、今後の菜種粕在庫は大きな変動なく推移するものと思われる。4-6月の商売は現状殆ど進んでいないが、大豆粕の高騰で大幅なアップが予想される。

(2)大豆粕
 大豆の搾油量は引き続き少なくなっており、1月の搾油も前年比で94,5%の181,781トンとなっている。当然大豆粕の発生も少なくなっており、国内の生産減を輸入玉が補う状況となっている。4-6月の大豆粕商売は引き統きインド主体の商売で、1-3月価絡の@1,000UP程度からのスタートとなったが、UPスタートの為全体的進捗はかなりスローな展開となった。その後シカゴ相場のほぼ下げ局面の無い上昇、為替の円安もあり大幅高となった。現状6割程度の進捗となっているが、安かったインド玉も価格アップとなっており、ばらつきはあるものの平均で@6,000程度のアップになっていると思われる。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の在庫は更に少なくなっており、1月末の在庫は5,444トンと昨年6月のピーク約22,000トンの約4分の1まで少なくなっている。全体的に生糠の集荷が悪くなっており、特に東日本での集荷が少なく、脱脂糠の需給はタイトな状況となっている。

魚粕・魚粉末類

Fish meal レポート

2月末の魚粉価格
Fish meal(Peru)67% H1,000
:$1,280/MT FOB
Fish meal(Peru)65%
:$1,180/MT FOB
Fish meal(India)65%
:$1,150/MT FOB
Fish meal(India)58%
:$1,050/MT FOB

ペルー状況
 2月17日よりスタートしたペルー南部地区での漁獲は当初良いスタートを切れたものと思われていたが、9週目に入ってからは水揚げ量が落ち込んでいる。また、南部地区から輸出される魚粉は南部地区の鉱物資源輸出の増加により、船運賃が暴騰しており、南部からの魚粉輸出はあまり増加していない模様である。

マーケット情報
 2月17日にペルー水産庁の水産資源調査船(Imarpe)が出港し、約50日間の水産資源調査を行う予定。これを受けて、今回の漁期のスタートは5月の連休辺りからになりそうである。また、現地では異常な海水温の上昇、例年にはない量の降雨を観測しており、非常に強烈なEI Ninoが発生するのではとサプライヤー筋からは不安の声が出ている。このままEl Ninoが発生すると必然的にアンチョビの餌となるプランクトンが不足し、ペルー付近の天然資源に多大なる影響を与えることが懸念されている。現在、漁獲枠の設定方法が、毎シーズンの天然資源の数量に準じて設定されているだけに,El Ninoによりアンチョビの幼魚が減少することは漁獲枠の減少にも直結すると言える。今後、El Ninoの状況には注視していく必要がありそうである。
 ペルーは2月25回に水産庁の次官にバトリシア・マグループ女史が就任することを発表した。彼女は各魚粉サプライヤーの間でも、極めて天然資源保護主義的な人間であると知られており、彼女が次官に就任したことにより、今後の漁獲枠増加に対しネガティブな意見が増えていく模様である。上記の相場上昇要因を受けた中国トレーダー筋が、春節明けで統々とペルーより魚粉が船積みされてくる中で、どのタイミングで買付に入ってくるのかが注目である。

中国の魚粉玉もち試算
{(港頭在庫(16万トン) + 2011年度Bシーズン契約分(約35万トン) + 2012年度Aシーズン契約分(約3万トン)}÷ 月間引取数量(各月9万トン)=8月初旬までの玉持ち

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に関しての原料事情に付いて、数量的には落ち着いているものの、原油価格の高騰が4月以降の価格に影響される恐れがある。
 韓国産の蒸製皮革粉に付いては、本年(月)に値上げを飲んだが、4月以降原油価格の高騰で再度値上げを申し込んでくる可能性が大である。
 台湾産に付いても、同様な動きが懸念される。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2012年(平成24年)
17
0
17
2011年(平成23年)
61
1
0
40
0
0
0
0
0
0
0
41
143
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2012年2月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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