植物粕類

(1)菜種油粕
　菜種粕の配合飼料向け配合率は最高配合率の5.0%から4月は4.7%に下がったことと、豚流行性下痢(PED)の影響や配合飼料生産量の低迷から需給が緩み、搾油メーカーの月末在庫は3月末の36,065tに対し、5月末在庫は50,056tと約14,000t増加した。
今後は夏場の飼料の落ち込みとPEDの影響がより強くでてくるため、需給は緩んでくると予想する。
価格的には大豆粕が500円〜1000円程度の値上に対して、前述の通り需給の緩みから7-9月は500円〜1000円程度の下げとなった。

(2)大豆粕
　7-9月の大豆粕価格は、旧穀大豆の在庫が少なくなってきた事と搾油メーカーの搾油量減少を背景に当初2,000円程度の値上交渉であったが、終盤に来て飼料需要の低迷と輸入大豆粕の価格に押され、平均500円〜1,000円程度の値上げにおさまった。

(3)脱脂米糠
　4月からの消費税駆け込み需要により3月迄に多くの生糠が発生した反動で、4月以降搾油量は前年対比で減少している。しかしながら豚流行性下痢(PED)の影響で配合飼料の需給が緩んだ事と、ふすまが早々に7-9月価格据置を決めた為、脱脂糠も7-9月据置となった。

魚粕・魚粉末類

Fish meal　レポート

第08週の魚粉価格

Fish meal（Peru）67％ H1,000

：USD 1,900-1,920 FOB

Fish meal（Peru）65％

：USD 1,800-1,810 FOB

Fish meal（Chile）68％ H500

：USD 2,850-2,950 FOB

ペルー北部・中央部におけるイワシ漁は6月25日時点で253万トンの漁獲枠に対して約126.2万トンで進捗率は49,9%となった。水揚げされる魚が小型の為、海域ごとに2日間のミニ禁漁をおこなっている状況。

第25週は、アジア各国、ヨーロッパ向けに一部のメーカーは約2万トンの新規成約がなされた模様です。今期の生産見合販売量は、魚粉生産見込み量58万トンに対し31%にあたる18万トン程度となった。
このように一部のメーカーは新規オファが出されましたが、大半のメーカーは既契約分の生産をメインに行っている為、魚粉相場に変化は見られず引き続き高値で推移しています。
国内の水揚げも低迷しており、水揚げのほとんどは食用の為、魚油・魚粉に回ってくる原料が少なく非常にタイトな状況が続いている。7-9月の調整魚粉価格は12,000円値上となった。

蒸製骨粉類

国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等)については、値上げの要請が出てきている。
輸入皮粉は価格高騰の上、品物も不足気味で厳しい状況が続いている。
国内肉骨粉の肥料使用については、詳細はいまだ決まっていない。

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。