「土壌診断スコップ/ミズトール」の特長と使い方
農耕地での土の化学的性質は不均一。そのため、土の採取方法によって分析値が大きく変わってしまう。
一般にリアルタイム土壌診断分析では数ccの少量の土を用いて分析するので、試料の採取方法が分析結果に影響を及ぼす。
そこで、少なくとも5か所から同じ深さ(通常15〜20cmの作土)の同じ量の土壌を採り、よく混ぜ合わせる。その一部を用いて分析するのが最善だ。土の採取には園芸用移植ごてを用いることが多い。
悪い採取法
正しい採取法
上の左図のようにV字型に採ってしまうと、上部ほど施肥の影響を受けやすく、電気伝導率や硝酸態窒素が高まるおそれがある。
右図のように移植ごてで深さ20cm程度の穴を掘って垂直な土壌断面をつくる。その断面に平行に移植ごてを垂直に差し込み、所定の深さの土を採ればよい。
この右図のような方法を簡単にできる道具が次ページの「土壌診断スコップ(線虫スコップ)」である。